テーカン ワールドカップ

実機について 1985年11月、テーカン(テクモ→コーエーテクモゲームス)から登場。
前年に北米市場向けに制作したアメリカンフットボールのゲーム「グリダイアンファイト」をベースに、
当時、子供たちに人気が出始めたサッカーに差し替えた作品である。
専用筐体も「グリダイアンファイト」と同様で、トラックボールと2つのボタンで操作する。
但し、テーブル筐体向けはボタンが1つに減っている。

画面はグラウンドを真上から見下ろした構成になっている。
トラックボールを任意の方向へ回転させて、三角形のマーカーが付いた選手を操作する。
画面はボールを中心に動く様になっており、マーカーが付いた選手がボールに追い付けずに画面から見えなくなると、
ボールの位置から近い別の選手にマーカーが付き、引き続き操作可能になる。
ボタンは基本的にキックのみに使用される。
短くボタンを押してキックするとボールは緩く浮いて飛ぶ。主に味方にボールをパスする際に使用する。
ボタンを長く押すと強烈なキックでボールが飛んでいく。主にゴールへのシュートなどに使用する。
トラックボールの回転速度や方向と組み合わせる事によって、ボールの軌道に様々な変化を付ける事が出来る。
ボールが自チームのゴールポストに接近すると、ゴールキーパーにマーカーが付き、選手と同様に操作出来る。

相手チームより得点が上回った状態で時間終了になれば勝利となり、次の試合に進められる。
但し、同点は負けと見做され、ゲームオーバーとなる。
試合を勝ち進む事により、最大7試合まで継続してプレイが出来る。
最終戦で優勝を勝ち取ればエンディングとなる。
2人対戦も可能。更にクレジットを追加すると試合時間が延長される。

1989年に次回作も登場したが名称を「テクモ ワールドカップ」と改め、以降もシリーズ化された。
操作方法もトラックボールからレバー操作に変更されている。

作品&戯言 ミニチュア化しようか迷ったんですが、同社の歴史から外したくない作品なので制作に踏み切りました。
日本では殆どテーブル筐体で流通していた様ですが、それでは面白くないので専用筐体をチョイスしています。
それにしても、ピンボールの「A.G.サッカーボール」やメダルゲームの「X THE BALL」、
そしてファミコンでヒットした「キャプテン翼」(1988年)と言い、同社はサッカーと縁が深い様ですね(笑)

作者兄弟はスポーツに関して実物もゲームもあまり興味が無く、専ら対戦専用ゲームとして兄弟や友人と楽しんでました。
それでも良く遊んでたスポーツゲームと言うと、業務用なら「ハイパーオリンピック」(コナミ・1985年)くらいで、
家庭用ではファミコンを筆頭に、現在の最新機種でも野球やゴルフにボクシングのゲームばかり遊んでます。
ファミコンディスクシステム用の「サッカー」(任天堂・1986年)も兄弟で遊んでみたものの、ボールがもっさりした動きでスピード感が無く、
更にフィールドが広過ぎて点数が入り難いためにPK戦ばかりになって、すぐに他のゲームに書き換えちゃいました(苦笑)
今作も「ピンボールアクション」や「スイマー」など、何故かテーカン作品を多く設置していた隣町のゲームセンターにありました。
テーブル筐体でしたが、残念ながら上記の理由でプレイした事はありません。


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